花粉症をお持ちの方は、毎年2月以降、花粉情報が気になりますよね。
花粉で咳やのどの痛みといった症状が出たり、目がかゆくなってしまうのはなぜなんでしょうか?
花粉症にお悩みの方のために、情報や花粉症か風邪かをハッキリさせるポイント、放置してると怖い病気などもまとめました。
目次
花粉症とは、ある特定の花粉が体内に入ると、アレルギー反応が起こってしまう症状をさします。
スギやヒノキなどが有名ですね。
本来無害なはずの花粉ですが、体内に入る量が一定の水準を超えると、
身体の免疫反応が「これは身体に入れてはいけない有害なものだ」と認識してしまい、
風邪ウィルスなどのように、攻撃してしまうようになるのです。
そのため、目に入ればかゆくなって涙を分泌し、鼻の粘膜につけば鼻水を出して洗い流そうとします。
のどに侵入した場合は、しきりに咳や痰で体外へ排出しようとするはたらきが起こります。
スギやヒノキの花粉は、空中を飛散するうちにホコリなどで砕かれて、非常に小さな微粒子となって漂っています。
ですので、花粉が飛散している場所を歩いただけで、
目や鼻、喉の粘膜に花粉の粒子がくっつくことになり、
目のかゆみや涙、鼻水、くしゃみ、咳といった色んな症状が一斉に出てくるわけです。
粉症の症状で「咳」が出ることはあまり知られていませんよね。
そのため、風邪をひいたのかな?と
勘違いしてしまう方も多いようです。
そんなときに、見分けるためのポイントがあるんです!
≪風邪の咳≫
湿った咳が出ます。
ねばり気があり、色がついた痰が出ます。
咳は不定期に昼夜問わず出ます。
≪花粉症の咳≫
乾いた咳が出ます。
痰は出ないか、出ても透明なものが少し出るだけです。
咳が出るのは、一定の条件で起こることが多いようです。
ではどうして、花粉症で咳が出るのでしょうか?
それは、花粉症の主な症状である
「鼻水・鼻づまり」が原因となっています!
花粉アレルギーによって、「後鼻漏(こうびろう)」
(分泌された鼻水がのどに流れている症状)が
のどを刺激して炎症を起こし、咳が出る原因となっています。
そして花粉症の症状で咳が出ると
「のどの痛み」を感じる方もいます。
その原因には
・「後鼻漏」によるのどの炎症によって。
・「鼻水・鼻づまり」が原因で、鼻呼吸ができなくて口呼吸になり
唾液が減少したりのどが乾燥して粘膜がこわれてしまうためだと言われています。
花粉症それ自体は、怖い病気ではありませんが、
適切な治療をせずに放置すると、重症化して、思わぬ病気を招く場合もあります。
花粉症によって起きた気管支の炎症が慢性化すると、気管支炎から喘息に進行することがあります。
喘息は、重くなると激しい呼吸困難の発作が起こり、死に繋がることもある病気です。
また、目がかゆいからといって、何度も手でこすったりしていると、眼球が傷つき、角膜潰瘍という目の病気になる恐れもあります。
角膜潰瘍とは、角膜=黒目の組織が欠けていき、重症化すると失明することもある病気です。
こんな病気を引き起こすことのないよう、「たかが花粉症」とあまく見ずに、早めに対処することをおすすめします。
花粉症は、重症化する前に治療を開始すれば、鼻水や咳なども軽い症状で抑えることが出来ます。
耳鼻科やアレルギー内科などで、アレルゲンとなっている花粉を特定し、対策を指導してもらいましょう。
腸内環境を改善することで免疫力を上げるのも効果的です。
炎症を抑える市販薬なども薬局で手に入りますので、積極的に取り入れて、花粉の季節でも快適に過ごしてくださいね。
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